「ひょうたん春秋」感想文

図書「ひょうたん春秋」についての感想文


ひょうたん春秋
令和2年度発行
執筆者(森 義夫、時田 勉、生藤嘉男)
自費出版書、全会員に無料配布
在庫なし、再版予定なし


「ひょうたん春秋」感想文

千葉県 上田 常司
 

昨年、思い切って愛瓢会に入会した私の所に『ひょうたん春秋』が送られてきました。

内容的に、とても濃い一冊で、愛瓢会の今までの活動内容から先輩方の作品の数々や地域による栽培環境の紹介。
作品の品評に関する話や、海外の品種やヒョウタンの歴史が広範囲に紹介されていて・・・・読み入ってしまいます。

どれを取っても長年の膨大な知識の集積された一冊で、新鮮で知らないことばかりでした。

以来、愛瓢会発行の“ひょうたんの育て方と作品造り”と共に、この一冊は毎晩、就寝前に必ず手が伸びる書籍となりました。

この書籍を発行するにあたって尽力された会長の時田勉様を始め、森義夫様、生藤嘉男様、そして関係者の皆様のお陰で膨大な貴重な知識に触れることが出来て本当に感謝しています。

皆様の益々の発展を願っています。

令和3年5月13日
 

「ひょうたん春秋」を読んで

岡山県支部 松本 典夫

先ずは冒頭にこれだけの内容を限られた人材でまとめ上げられたことに感謝いたします。そして全会員に無料配布され、ひょうたんのバイブル的な書物になると確信しています。

秋篠宮殿下の序文での可能な限り巨大なひょうたんの作出をとの提案により会員の研究が進み年々巨大化してきたことが、名人と言われる作品からうかがえました。
また、湯浅浩史相談役のひょうたんを通しての多くの方々との触れ合いや出会いを大切にされ、その人脈は大きな財産になったものと思います。

愛瓢会懐古では瓢道位制度や展示会の持ち回り制、NPO法人化など新制度の産みの苦しみを経て今があることがよくわかりました。

破格の愛瓢人の大橋郁夫さんの大瓢畑、長瓢畑、瓶入り瓢畑の写真は整然としていてまるで生産工場のようであり、見るものはみな衝撃を受けると思います。
私も瓶入り瓢箪を得意とするところでありますが、VSOPの空瓶を集めるだけでも大変な上、棚に100個以上の瓶がぶら下がった光景は圧巻です。驚きもし大きな刺激を受けました。

明治時代の瓢箪古書の紹介の中で元禄時代には10株を接ぎ木して1蔓を育てる手法の記載が度肝を抜かされました。元禄時代と言えば今から約300年も前のこと、やはり歴史に学ぶことはたくさんあります。

瓢箪名人訪問記では名人と言われる30人の方を訪問、インタビューされ、丁寧にまとめられたことに感謝です。名人がどんなところにお住まいで土地柄や環境をわかりやすく紹介されていて読むのが楽しくなりました。
名人と言われる方に共通して言えることは、地域に貢献され地域愛が強く、諦めない心、瓢箪作りに掛ける情熱の高さには驚きました。
それに加え非常に研究熱心で名人通しの情報交換、切磋琢磨が名人の近道と感じました。
名人と言われるからには瓢箪歴も長いかと思えば、中には数年で名人と言われるまでになったり、たまたま種をもらったのがきっかけで瓢箪の世界の虜となったなど身近さを感じる記載もあって、今後の瓢道への大きな刺激になりました。

私は住宅街に住まいし、狭い庭での瓢箪栽培なので大きなものは作れず、千成やミニを中心に作っている関係上、特に興味を覚えたのは花田徳美さんの千成1885個の世界一の収穫、これには度肝を抜かれ、またやればできるのだと大きな刺激を受けました。

二つ目は池田和隆さんの瓶入り瓢箪です。単に瓶入りの瓢箪だけでなく、瓶の中での着色が素晴らしい技術と感じました。くまモン瓶入りについては苦労話が聞きたいほどでした。
私も瓶入りを作るだけに作ったものでないとわからない大変さがよくわかります。

ひょうたん春秋から学んだこと刺激になったことを生かし、今後は縁起物の瓢箪を手軽に庭のグリーンカーテン代わりで育てたり、プランターで育てたり、出来上がった小さな瓢箪を加工したり、誰にでも簡単に家庭菜園のように栽培・仕上げる楽しみを知ってもらい、今以上に地域の活性化に役立てたい。

令和3年4月19日


感想文の寄稿ありがとうございました。