「ハワイひょうたん紀行」
『ハワイでのヒョウタン工芸を訪ねて』
私は岐阜県養老町の観光協会で副会長をしていることもあり、町のシンボルひょうたんについて知りたいと思い愛瓢会に入会しました。どうぞよろしくお願い致します。
さて、6月の大会後にハワイへ渡航し現地のひょうたん文化についてリサーチをしてきました。もともとハワイ島唯一の神社「ヒロ大神宮」で8年間宮司として奉職しておりましたが、今回は5年ぶりの訪問となりました。岐阜県支部長の竹内さんから、ハワイ独特の瓢箪工芸があると聞き、ニイハウ島発祥の伝統的な技法を継承されているローガンご夫妻を訪ねました。ニイハウ島は現在、個人所有の島で立ち入りや島民との接触が制限がされているため、ハワイ島でお話を聞くことができたのは幸運でした。ローガンさんにこれらの美しい工芸品の作り方をお聞きしました。
①生の実にカービングナイフなどで絵柄を彫る
②上部を切り取り内部にコーヒーを満たす
③ 虫が来るのでこまめに入れ替えながら2週間ほど置く
④途中、皮が剥がれてきたら取り除く
こうして彫った部分は白っぽく残り、何もしていない部分は徐々に濃い色に染まるそうです。ローガンご夫妻は趣味で栽培から加工まで行っているそうで、日本の愛瓢家の皆さんとの交流も大歓迎とのことです。オンラインで講義などもしていただけるそうですので、愛瓢会で企画してみてはいかがでしょうか。私も海外経験を活かし会員の皆さんと国外の交流をお手伝いしながらひょうたんについて学びを深めて参りたいと思います。
ハワイの報告で竹内支部長を訪ねる
ローガンご夫妻にお話を聞く
栽培されているひょうたん

ローガンさんの美しい作品

コーヒーを満たして染め途中のひょうたん
「ハワイひょうたん紀行」
岐阜県支部•堀田尚宏